2019年1月13日日曜日

130年の歴史を持つレッド・ブリッジ

Red Bridge, Kamloops B.C.



カムループスの町にて、またまた古い木造の橋を見つけました。

レッド・ブリッジ(Red Bridge)と呼ばれるこの橋は、なんと130年以上前の1887年に架けられたもの。その間、老朽化や洪水などの害に合うなどで2回ほど作り直されており、現在架かっている3代目の橋は、1936年に改築されたものなので、2019年現在、厳密には、この橋は83歳ということになりますね。


 木製の橋の組み方は、ウィリアム・ハウによるハウィ・ビーム・トラスという構造で、斜材を橋中心部から端部に向けて「ハ」の字形状に配置した構造であり、美しいと定評がある建築方式です。


「レッド・ブリッジ」という名の由来は、建材に赤色のダグラス杉を利用して造られたことから、地元の人にそのように呼ばれるようになったとのこと。現在は、お洒落に赤いペンキを塗られています。


カムループスの町の起源は1812年に遡り、古くから河を利用しての交易の要所でした。そして東西を結ぶ鉄道が通ると益々交易が盛んになり、町の発展に伴い、トンプソン河の南北を結ぶ橋が必要とされた建設に至ったそうです。

Thompson River view from Red Bridge

建設当時は、この橋は、ブリティッシュ・コロンビア州の重要道路であるイエローヘッド・ハイウェイの一部でもあったそうですが、現在は約2㎞東へ離れた位置にイエローヘッド・ブリッジが掛けられ、ハイウェイの位置も移動されています。

 交通の主流はハイウェイへと移行していますが、地元の人により現在もショートカット・ルートとして愛用されているようです。また、歩道部分は木製のまま残されており、橋からの景色もとても良いことから散歩やサイクリングルートとして多くの人に利用されています。





2018年11月17日土曜日

【West Kootenay周遊の旅 5】トレイルの町で「相模原」を発見



オカナガン地方の東隣、ウエスト・クートニー(West Kootenay)地方をぐるりと周遊してきました。 1泊2日、往復走行距離約1000㎞のロングドライブ小旅行です。

旅行記前半は、こちらをご参照下さい。
その1 ●ロック・クリークで花火を買って、ブリリアント吊り橋を見学
その2 ●エインズワース・ホット・スプリングス
その3 ●ナスーキン・ハウスとトレイルのファンキー橋
その4 ●ウエスト・クートニー空港見学

Victoria Bridge in trail, BC

地味な町だと聞いたのに、こんなにカラフルでファンキーな橋があったトレイルの町。昨晩に引き続き、昼の町も見たくて、散策に戻って来ました。

昼間の橋はモノクロで地味な普通の橋で、ちょっと安心しました。(笑)

Cominca and Columbia River

コミンカ(Cominca)という名の大きな工場が町の主な産業で、鉱石から亜鉛や鉛を取り出す精錬作業を行っており、1,800人もの従業員が働いているそうです。工場の煙突は町のいたるところから見えます。



町の中央に大きなコロンビア河が流れ、その川岸の両側の急斜面に家々が建てられています。


 町の人口は約7,700と少なく、イタリア人の町としても有名で、全体の約2割がイタリア系カナダ人だそうです。古い建築物が多い街並みですが、ラテン系でカラフルな色使いでヨーロッパを感じさせます。

坂道だらけの町に見つけた驚きの光景は、おびただしい数の木製の遊歩道階段。市民が車道をぐるりと回らなくてもすむように、坂道をまっすぐ降りてこれる階段が沢山あります。ほかと違うのは、その階段に屋根がついていること。しかも白と赤に塗られていて、これまたお洒落です。

屋根付きの遊歩道階段、トレイルBC
これなら雪の日でも人々が散歩できますね。さすが雪国です。
これらの遊歩道の管理は市役所の管轄なのだそうですが、雪かきの手間と予算を抑える目的も兼ねて屋根を取り付けたそうです。



 山寺に続く参道のように長い長い階段。途中、個人宅の玄関に入れたりもしちゃいます。

ちょっと間違った使い方だと思いますが、こんな利用の仕方もあるようです。↓
どれだけ坂道の多い町だか、よく分かって頂ける動画です。


 遊歩道階段にて一汗かいた後には、ダウンタウンにあるイタリアン食材で有名な地元のスーパー、フェラーロ・フーズ(ferraro Foods)でお買い物をします。

Ferraro Foodsのイタリアン・ソーセージ
最大の目的は、こちら。手作りのイタリアン・ソーセージです。種類が豊富で迷います。
お値段もお手頃で、6本入りのもので10~15ドルほどでした。

北海道産のたこを発見!
 そして、なんと北海道産のタコを発見!海から600㎞も離れた内陸カナダで、はるばる北海道からのタコさんと出会えるだなんて、感動してしまいました。しかも、15.99とお安い。私よりさらに感動した友人がお買い上げしました。

 無事に何種類かのソーセージをゲットできたので、次はダウンタウン周辺をお散歩します。

Columbia River Skywalk, Trail BC
 2年前に建てられた吊り橋がありました。市民のいこいの場であるロータリー・パークから散歩やジョギングをできる周遊ルートになっています。渡っていると橋がほのかに揺れているのが感じられました。


橋の手前には、小さいですが日本の石燈籠を発見。燈篭にはTsukuiの文字が記載されています。


トレイルの町は1990年代に神奈川県の津久井町と友好都市提携を結び、のちに相模原市がこれを引き継いだとのことです。

燈篭の前には、「相模原まで7,939km」というサインもありました。

相模原まで7,939km
 しかし残念ながらこの友好都市提携は2年前の2016年によりトレイルから財政負担を理由に申し出があり解消されています。

Pinno's Italian Restaurant, Trail BC
 トレイルの町を出る前に評判のイタリアン・レストラン、ピノス(Pino's)にて、ランチをテイクアウト用に作って貰いました。

数年前にイタリアから来たというラテンの乗りの気さくな看板オーナーがいるお店です。

痩せたシェフは信用できないよ、と書いてあります
ここで作って貰ったイタリアン・ソーセージ・パニーニが感動的に美味しかったです。ソーセージの下に隠れているパプリカと玉ねぎと、しっかりした味のソーセージがよくマッチしていました。次回はぜひ、テーブルにてゆっくり食事をしたいお店です。


ここでトレイルの町とはお別れです。

このあとは10㎞離れたロスランドに立ち寄ります。つづく…



2018年11月16日金曜日

【West Kootenay周遊の旅 4】ウエスト・クートニー空港見学

オカナガン地方の東隣、ウエスト・クートニー(West Kootenay)地方をぐるりと周遊してきました。 1泊2日、往復走行距離約1000㎞のロングドライブ小旅行です。

本日は2日目。

初日の旅行記は、こちらをご参照下さい。
その1 ●ロック・クリークで花火を買って、ブリリアント吊り橋を見学
その2 ●エインズワース・ホット・スプリングス
その3 ●ナスーキン・ハウスとトレイルのファンキー橋

 昨晩はCastlegar (キャッスルガー) のホテルに宿泊しました。

本日の予定はトレイルの町散策ですが、その前にホテルのすぐ裏手にあるWest Kootneya Regional Airport (ウエスト・クートニー空港)-YCGを見学することにしました。

管制塔も小さいです

キャッスルガーをはじめ、近隣のネルソンやトレイルの人々が利用する空港で、その敷地は1,423㎡と小さいな空港です。ここからエア・カナダが、カルガリーとバンクーバーへの便を運航しています。

ちょうどバンクーバーからの便が到着しました

周囲をぐるりと山に囲まれている為に滑走路の距離がじゅうぶん確保できず、その距離は1,615m。そのため着陸時に飛行機がストレートにアプローチできず、緊急時以外は、空港の使用が明るい昼間のみに限られていているそうです。

元エアポート・クルーで現飛行機おたくの友人曰く、天候が悪いとランディングが難しい危険な空港のため、フライトがキャンセルされることも多く、「キャッスルガーの空港はキャンセルガー」と呼ばれているそうです。

滑走路わきには池があり、一年中釣りをしている人がいました(笑)
小型エアクラフトしか発着しないとのことで、ターンテーブルも小さいものが一つのみ。こじんまりしている空港ですが、建物は新しく広々としていました。


1日に発着する飛行機は、カルガリー便が1往復、バンクーバー便が3往復。

Pie in the Sky

小さい空港ですが、広々として充実したお店がありました。カラフルな飛行機のオブジェが飾られ、名前も可愛らしいパイ・イン・ザ・スカイというカフェです。

とても美味しいボルシチを頂きました

 ここで朝食にボルシチを頂きました。ロシア・ウクライナ系民族ドゥホボール(Doukhobor)のコミュニティが近隣にあることから、この辺りではロシアン料理店の看板があちこちに見られます。


美味しい朝食も食べたし、バンクーバー行の飛行機も無事見送ったので、いよいよトレイルの町散策に出発します。


つづく…

2018年11月14日水曜日

【West Kootenay周遊の旅 3、】ナスーキン・ハウスとトレイルのファンキー橋

オカナガン地方の東隣、ウエスト・クートニー(West Kootenay)地方をぐるりと周遊してきました。

1泊2日、往復走行、約1000㎞の道のりの小旅行、以下の町を覗きながらドライブしてきました。

一連の旅行記は、こちらをご参照下さい。
その1 ●ロック・クリークで花火を買って、ブリリアント吊り橋を見学
その2 ●エインズワース・ホット・スプリングス
その3 ●ナスーキン・ハウスとトレイルのファンキー橋
その4 ●ウエスト・クートニー空港見学

エインズワースの温泉をあとにした我々は、来た道をキャッスルガーまで戻り、さらにHwy22を南下してトレイルの町まで向かいます。

Nasookin House
クートニー湖畔沿いのHwy3Aを走っていると、こんな光景が。座礁でもしましたか⁉、と驚き、思わず車を停めました。


正面から見ると立派な客船ですが、横から見ると立派な一軒家です。
人が出入りしている様子はありませんが、生活感あふれる佇まい。このエリアのちょっとしたシンボル的建物になっているそうです。


 これはNasookin号と呼ばれる元CPR所有の蒸気船で、1913年から1947年にここクートニー湖で活躍した乗客船だそうです。

ある日岩場にぶつかってしまい激しく損傷して2つに割れてしまった船は、その後、何分割かされて湖から撤去されたとのこと。そしてヘッド部分がこうして現在、個人宅として利用されているそうです。

まったくの個人宅なのですが、我々のような観光客がたくさん車を停めて見学して行くのだそうです。


さてさて、3時が過ぎて、そろそろ西日も沈みかけて来たので、先を急ぎます。ここから南にあるトレイルの町までは110㎞。車を飛ばします。

Victoria Bridge in Trail

この日の日没は4時15分、トレイルの町に着いたときには、辺りはもう暗くなっていました。

目的地のホッケーリンクを通り越して陸橋を間違って渡ってしまいました。あわててUターンすると、なんということでしょう!ライトアップされた陸橋がなんか綺麗。そして、よく見ると、ライトが七変化しているではないですか。


なんともファンキーな橋です。

トレイルは町の中心に大きな工場があり「どよ~んとした町よ」と噂に聞いていたのですが、イメージしたのとは違うカラフルでラテン系な雰囲気です。

Cominca Factory

確かに町の中心にそびえ立つ工場からはモクモクと煙が立ち上がり、妖艶な感じですが、あちこちにライトアップされた壁画も見られ、なんだかとても楽しい町にようです。

Mural on Cominca Arena

この後はホッケーの試合を見たのち、予約してあったキャッスルガーのホテルに泊まりますが、どうしてもこの魅力的なトレイルの町が気になり、また明日、明るくなったら町を散策することにしました。 つづく…

BCMML Kootenay Ice vs Thompson Blazers


2018年11月13日火曜日

【West Kootenay周遊の旅 2】エインズワース・ホット・スプリングス



オカナガン地方の東隣、ウエスト・クートニー(West Kootenay)地方をぐるりと周遊してきました。

1泊2日、往復走行、約1000㎞の道のりの小旅行、以下の町を覗きながらドライブしてきました。

一連の旅行記は、こちらをご参照下さい。
その1 ●ロック・クリークで花火を買って、ブリリアント吊り橋を見学
その2 ●エインズワース・ホット・スプリングス
その3 ●ナスーキン・ハウスとトレイルのファンキー橋
その4 ●ウエスト・クートニー空港見学
Kootenay River & Railway
Brilliantを抜けて、Hwy3Aを東へ走ること88㎞、今回最大の目的地であるエインズワース・ホット・スプリングス(Ainsworth Hot Springs)に到着しました。

ケローナからは、途中、ご飯を食べたり、停車して景色を楽しんだりしながら約6時間掛かりました。

Ainsworth Hot Springs
 クートニー湖の湖畔に建つこの温泉一帯は、昔から現地の住民であるKtunaxa族のヒーリングの場所だったそうです。

その後、このエリアは亜鉛などの鉱物の採掘地として重要な町となり、鉱業が下火になってきた1930年頃から温泉施設が本格的に充実化されたそうです。

Caves at Ainsworth Hot Springs

 この温泉がブリティッシュ・コロンビア州内でもとても人気が高い理由は、広いプール式の温泉の他に"Cave"と呼ばれる洞窟温泉があること。

洞窟はくねくねと約50mの距離があり、ところどころライトアップされていて神秘的です。天井や壁は石灰物によって鍾乳洞になっているのも、とても雰囲気が出ています。

地下2㎞から湧く源泉は47度。42度まで冷やされて入浴場に流され、屋外プールでは35度ほどまで温度が下がっているとのことです。

Ainsworth Hot Springs
この日は3連休ということもあって、とても混み合っており、人気のスポットということがよく分かります。

敷地内にはレストランや宿泊施設もあり、雪が降るとオカナガンからは、なかなか簡単には行けませんが、寒い日にこそ温泉に浸かりに行きたいですね。


しっかり浸かって温泉を堪能したあとは、南下し、トレイル(Trail)の町に向かいます。
つづく…


【West Kootenay周遊の旅 1】ロック・クリークで花火を買って、ブリリアント吊り橋を見学

オカナガン地方の東隣、ウエスト・クートニー(West Kootenay)地方をぐるりと周遊してきました。

1泊2日、往復走行、約1000㎞の道のりの小旅行、以下の町を覗きながらドライブしてきました。

一連の旅行記は、こちらをご参照下さい。
その1 ●ロック・クリークで花火を買って、ブリリアント吊り橋を見学
その2 ●エインズワース・ホット・スプリングス
その3 ●ナスーキン・ハウスとトレイルのファンキー橋
その4 ●ウエスト・クートニー空港見学

Rock Creek

ケローナから始まるHwy33を終点まで走りRock Creekの町に到着。ここはHwy3との分岐点になるので、ガソリンスタンドが立ち並びます。

この辺りは1860年代のゴールド・ラッシュで出来たコミュニティで、その後も数々の鉱物が取れるエリアとして小さいながらに重要な町だったそうです。

我々もおトイレ休憩の為にガソリンスタンドに入ると、打ち上げ花火のセットがずらりと並べてあって、驚きました。



店員のお兄さんが棚から次々と出してくれて、$20から$200近くするセットまでありました。

ケローナの街には花火は売っていません。乾燥気候の為、火事が起きやすく花火は禁止されているからです。なので135㎞離れたこの町に、わざわざ買いに来る人も多く、これだけの品を揃えているとのこと。

ということで、我々も迷わず即買い。$40の花火セットで、今年の年越しをしようと思います。ふふふ。



つい3年前の2015年夏には、ここで大規模な山火事が発生し、30軒の家と4,400ヘクタールの森林が燃えたとのこと。今も辺りには真っ黒に焼けた木々が見られ、痛々しい姿が残ります。

Christina Lake

Rock CreekからHwy3を東へ95㎞走ったChristina Lakeあたりで、お腹がグ~っと鳴りだし、ブランチを取ることにしました。

Lisa's Lake House in Christina Lake
 Lisa's Lake Houseという、ローカルに人気のカフェにて、軽いモーニングを取りました。


イングリッシュ・マフィンや、ベニー、ハッシュド・ポテトなど、価格もお手頃なモーニングメニューでした。夜のメニューは、シーフードがメインとなるお料理だそうで、ディナータイムも行ってみたいと思わせる素敵なお店です。


窓からの景色も素敵で、コーヒーも美味しく、ほっこりまったりしてしまいましたが、先を急がねば、なりません。

お店を出ると、びっくり!そこは"Kimura Road"でした。

 ここChristina Lakeは、アメリカとの国境に近く、第二次世界大戦時に、アメリカに住んでいた日本人が難民として流入してきた地域だそうです。当時は約100人のアメリカン・ジャパニーズが住んでいたとのことで、Kimura Roadも、その名残りのようです。

 【Brilliant

次に立ち止まったのは、Christina Lakeからさらに80㎞東へ走ったCastlegarの町にほど近いBrilliantというコミュニティでした。

クートニー川に架かる立派な陸橋を渡る際に、下に大きな吊り橋が見えたので、ハンドルを急に切って、見に行ってみることにしました。

モダンな陸橋、Brilliant Bridge
この辺りはコロンビア川とクートニー川が交わる場所で、川幅も多く、架かる橋も立派なものばかり。川の水量を利用したダムも点在しています。

Brilliant Suspension Bridge
 こちらは、すぐお隣に架かる1913年に建てられた木製の吊り橋。新しい橋ができた1966に役目を終えましたが、1991年にこの橋を補修して保存しようというグループができ、1995年に国定歴史建造物に指定されたとのことです。


 重厚で、なんとも威厳のある立派な橋でした。

 橋の説明には、英語とフランス語に加えて、ロシア語も併記されています。それは、この橋の建設に、このコミュニティに住む多くのロシア人が関わったことによるものだそうです。


Brilliantというは、ドゥホボール(Doukhobor)と呼ばれる人々のコミュニティで、彼らはロシア帝国政府に国外追放され、1908年頃からこの辺りに入植してきたロシア・ウクライナ系に起源を持つキリスト教の教派とのこと。

ドゥホボール派の人々は、絶対的平和主義であり、無政府主義であることから世俗的権威を否定する傾向があり、カナダの義務教育を拒否したり、政府と対立したりし、ロシアからカナダに渡ってきてからも辛い過去を持つ人々なのだそうです。現在もその子孫がこのエリアで暮らしているとのこと。

Kootenay River

さて、この深い歴史を持つBrilliantを後にして、我々は、今回の旅のメインである温泉場へと向かいます。つづく...